遠くにある賃貸物件の芝刈りを業者に任せない理由

 

10月上旬にオークションで売った家の引き渡しまであと5日。

 

賃貸していた間は修繕があれば管理会社が業者を手配し、芝刈りなどはテナントがやってくれます。

 

物件管理は基本的にメールや電話のやり取りだけで済ますことができました。

 

しかし、テナントが退去し、売却を決めて以降の管理は自分でしなければなりません。

 

ただ、あいにく賃貸物件と自分が住む街とはかなり距離があり、芝刈りに行くだけでも1日仕事になってしまいます。

 

芝刈り業者に頼むという方法もあるでしょうが、目的は芝刈りだけではないのです。

 

物件があるエリアは空き巣がよく発生するため、被害に遭っていないか確認する必要があります。

 

実際、リノベーションしたバスルームから新品の浴室換気扇を盗まれた、ということが以前ありました。

 

すでに天井に設置した後だったので工事をやり直すしかない状態です。

 

賃貸に出す予定にも遅れが出るなど費用と時間、両方の被害がありました。

 

その後すぐに警察に被害届を出しましたが、犯人が見つかることはまずありません。

 

それでも被害届を出すのは保険請求のためで、被害に遭わないための有効な対策としては自分で定期的に見回るくらいなのです。

 

空き家だったら空き巣に入っても盗むものは何もないでは?

 

そう思うかもしれませんが、それでも心配になるくらい最近は犯罪が増えているのです。

 

幸い、物件が空き家になった以降、無事で済んでいます。

 

このまま引き渡しまで何も起こらないことを祈るばかりです。

 

さて、メインの目的である芝刈りの方ですが、このところ気温が上がり、雨も多かったので芝は伸び放題の状態でした。

小型の電動芝刈り機ではパワーがなく少々てこづりましたが、これがこの物件の最後の芝刈りです。

 

2013年に買ってからちょうど10年。

 

これまで色々ありましたが、感謝を込めてきれいにしてきました。

 

DIYするようになったヘアカット

 

今日は散髪の日。

 

移住当初はヘアサロンで散髪をしていました。

 

日本では千円カットへふらっと入って、ささっとカットが終わります。

 

それが予約をとり、ほぼバリカンでカットされ40-50ドル(3-4千円)。

 

千円カットと単純比較はできませんが、どうも...

 

そこで思いついたのが妻に頼んで切ってもらうこと。

 

初めは嫌がっていた妻も最終的には折れて、カットしてくれることになりました。

 

用意したのは電動バリカン、散髪用のハサミ(2種)とマント?で、コストは150ドルくらい。

 

最初の頃は不慣れさもありうまくカットできず坊主頭になったこともありました。

 

しかし難しいカットではないので、慣れてしまえばヘアサロンと遜色ないレベルになります。

 

今では好きなときにいつでも散髪してもらえるのでとてもありがたいです。

 

家を買う前に決めた5つの家選び基準

 

 

家を買うときの基準は人それぞれだと思います。

 

僕らの場合は、以下の5つでした。

 

①静かなエリアであること

 

現在住んでいる家は隣家が近く、隣の裏庭とうちの窓は薄い木塀を挟んで数mほどしか離れていません。

 

そんな至近距離で前の住人は大音量で音楽をかけるため騒音に悩まされました。

 

尋常ではない音量に耐えきれなくなった時点でノイズコントロール(騒音の相談窓口)に連絡。

 

さらに管理会社(うちと同じなので)にも連絡して対応してもらうよう依頼しました。

 

隣人は以前の家でも同様のクレームを受けており、悪質ということで退去させられることになりました。

 

ほっとしたところで次の入居者が決まります。

 

4人の子供さんがいる若いファミリーです。

 

子供たちは幼稚園から小学校低学年で、遊ぶときは全力です。

 

ゴム製のラグビーボールやテニスボールなど様々な遊び道具がうちの敷地に飛んでくるのは日常茶飯事。

 

子供4人が同時にトランポリンで飛び跳ねているときは興奮度マックスです。

 

なんならお父さんも一番小さな子供を抱きながらトランポリン。

 

元気が何よりです...

 

しかし、中年と呼ばれる年齢になった今、静かで穏やかな環境で過ごしたい、という心の声を抑えることができません。

 

これが一つ目の条件となりました。

 

②プライバシーが保てること

 

これも①と近い理由です。

 

隣の家はうちよりも少し高い位置に建っています。

 

塀があっても隣家からうちの様子は丸見えで、レースのカーテンを開けることはありません。

 

また、庭へ出て家庭菜園をやっていると子供たちが、

 

「何やってんのー?」

 

外出するときは、

 

「どこ行くのー?」

 

帰ってくると、

 

「どこ行ってたのー?」

 

かわいい子供たちなので話しかけられて嫌とは思わないのですが、毎回だと...

 

プライバシーが欲しい。これが二番目の条件となりました。

 

③ある程度広い庭があること

 

新型コロナでロックダウンがあったとき、庭があってつくづくよかったと感じました。

 

また物価が上がったことへの対策として家庭菜園で野菜作りを始めたら意外と楽しい。

 

広い庭があればもっとたくさん作れる...

 

また今の家にはレモン、フィジョアキウイフルーツ、プラムとなりものの木があり、果物も楽しめます。

 

自分の庭で果物も育てたい。

 

広めの庭が三つめの条件となりました。

 

④価格が予算内であること

 

これは一番目に持ってくるべきの条件でしたが当たり前なので4つ目にしました。

 

⑤3ベッドでフルサイトの家であること

 

住むのは僕と妻だけなので必ずしも3ベッドである必要はありません。

 

しかし、一般的に2ベッドより3ベッドの方が人気があり、将来的に賃貸にする場合や売却する場合に有利です。

 

また土地はクロスリースよりフリーホールドの方が価値が高くなりやすいことはこれまでの経験で実感していました。

 

以前も書きましたが、ニュージーランドの住宅価値は右肩上がりで上昇を続けています。

 

家を持っているだけで将来に備えた貯蓄ができる、といっても過言ではありません。

 

金利で住宅需要が減ったため、住宅価格は2年前のピーク時からかなり下がっています。

 

こんな機会は滅多になく、広い土地付きの3ベッドを変えるのは今だけかもしれません。

 

自宅ではありますが、投資家目線でも理にかなった家というのが最後の条件です。

 

以上、様々な条件をつけたものの、そんな物件がすぐに見つかるのだろうか、という思いもありました。

 

幸い、数件のオープンホームをこなしたときに条件に見合った家が見つかり、数日後にはオファー。

 

次の週には購入契約を結ぶことができました。

 

オープンホームに行く数ヶ月前から事前リサーチをしていたことも役に立ったと思います。

 

何はともあれ希望条件に合った家を見つけられたのは大変ラッキーでした。

 

レビューを見て引越し業者を選んでみたら

 

引越し日が決まれば次は業者さん探しです。

 

地名と引越し(Moving)を入力してググります。

 

いくつか業者サイトが出てくる中で「Wise Move」というサイトが目につきました。

 

Wise Moveにはレビュー数が2万以上もあり、評価は4.8(5が満点)と高い...

 

初めて利用するお店やサービスを選ぶときにはレビューを基準にしてしまいがちなのですが今回もやはりそうなりました。

 

早速オンライン見積りを依頼したところ金額が想像以上にお得です。

 

ほんとに大丈夫なのか、多少不安もありましたが運んでもらう家財は少ないですし、傷をつけられて困るような高級品はありません。

 

市内間の引越しですし時間もそれほどかからないことから、これだけ安くできるんだろうと勝手に想像しWise Moveに依頼することにしました。

 

ひとまずオンラインフォームに現住所と引越し先の住所、名前や電話番号などの情報を入れて送信。

 

引越し日を入れる箇所がなかったのが気になりましたが、入力確認画面を見ると業者名はWise Moveではなく地元業者のような名前が入っています。

 

このときWise Moveが引越し業者の紹介斡旋サイトであることに気づきました。

 

まぁそれでも特に問題はないので、とりあえず連絡を待つことに。

 

すると翌日の朝、Wise Moveからではなく業者さんから直接電話が入ります。

 

「住所はどこ?今から行けるけどー」

 

「いやいやいや、引越し日はまだ1ヶ月弱先で、それを確認しようとしてたところですよ」

 

と話しながら気になったのが、こちらの住所を知らないということです。

 

入力情報を見ていない?

 

戸惑いながらも会話を続けましたが、相手のロバートさんは車で移動中なのか周りの騒音でこちらの声がよく聞こえないようです。

 

仕方なく同じことを何度か繰り返して伝え、なんとかひとまず予約が完了しました。

 

予約したにもかかわらず不安が増してしましたが、話した感じは別段悪くなかったですし、少々雑な対応だとしてもNZではよくあることです。

 

そもそも今回の引越しはトラックで二人来てくれさえすれば簡単終わるようなものです。

 

なんとなかるでしょ、と自分に言い聞かせて不安の払拭に努めました。

 

住宅購入費の一部としてキウイセーバーを使う

 

キウイセーバーはニュージーランド版の確定拠出年金のようなものです。

 

専用口座に積立てながら長期間運用することでリタイア年齢(65歳)までにそれなりの金額を貯めることができます。

 

また政府や勤務先(※サラリーマンの場合)から一定額の補助が受けられるという特徴もあります。

 

キウイセーバーのお金はリタイア時以外にも住宅購入の際に引き出すことができ、今回はそのルールを利用しました。

 

ただし、このルールは初めてNZで住宅を購入する人が対象で、賃貸住宅の購入歴がある僕は該当しませんでした。

 

一方、妻にとってニュージーランドで購入する初めての家です。

 

購入する家は夫婦の共同名義にするため、妻のみキウイセーバーの引き下ろしが認められました。

 

キウイセーバーの積立歴はまだ浅く、お金はそれほどお金は貯まっていませんでした。

 

しかし、何十年先に引き出せるお金よりも今買う家の足しにした方が価値が高いと考え引き下ろすことを決めました。

 

実際、ニュージーランドの住宅は10年で2倍になると言われるほど右肩上がりに価値が上がり続けています。

 

ここ2年くらいは急激な金利上昇によって住宅価格は落ち着きましたが、最近になって再び少しずつ価格が上がり始めています。

 

家を買うときは住宅価格以外にもさまざまな費用が発生するので、たとえ少額だとしても手持ちの現金が増えるのはありがたいです。

 

キウイセーバーの引き下しはプロバイダーの申請書に記入し、ソリシター(事務弁護士)に手続きを依頼します(手続き費用は$300ほど)。

 

申請書の署名欄はソリシターの前で署名をする必要があるので、アポを取って申請書を持参します。

 

その後、ソリシターからキウイセーバーのプロバイダーへ申請書と必要書類が送付されます。

 

さらに数日後、ソリシターのトラストアカウントへお金を振り込んだとプロバイダーから連絡がありました。

 

キウイセーバーの引出金は購入した家の決済日にトラストアカウントから売主のソリシターの口座へ振り込まれる支払金の一部となります。

 

なお、住宅購入目的でキウイセーバーのお金を引き下ろす場合、最低$1000は口座に残す必要があります。

 

また、引き下した後に再びキウイセーバーの積立運用を始めることが可能です。

 

手続きはそれほど難しくなく、引き下ろしにもあまり時間はかかりませんでした。

 

リタイアまで利用することがないと思って積み立てていたキウイセーバー。

 

少し早めにそのありがたみを実感しました。

 

電話での住宅保険の解約手続き

 

売却した家の住宅保険を解約したいと保険会社にメールを送るとこちらの番号まで電話してくださいとの返事。

 

本人確認の意味もあるので仕方ないのかもしれませんが、いまどき電話じゃないと手続きができないというのはどうなんだろうと思ってしまいます。

 

まぁ、そんなことを言っていても仕方ないので電話をかけます。

 

名前、生年月日、電話番号、住所、保険番号、解約希望日など、一通りの情報を確認した上で解約手続きは終了。

 

こうした情報確認だけだったらやっぱりオンラインで手続きできてもいいのではないか...

 

電話だと英語が聞き取れないことや言い間違いがあるので、電話以外でこうした手続き済ませられたら間違いが起こらないのに、と考えてしまいます。

 

そういえばインターネットプロバイダーのリロケーション手続きも最終確認はやはり電話でした。

 

ただ、よくよく考えてみるとメールで問い合わせた相手から返信がなかった時には自分も電話をかけて確認したりします。

 

大事な手続きの受付窓口はオンラインだけではなく電話受付もあった方がやはり安心です。

 

引越しの手続きをしながら自分の身勝手さに気づいて少し反省しました。

 

子宮頸がんの定期検査

 

昨日は妻の子宮頸がん検査のためGPへ。

 

妻は以前、子宮頸がんの疑いがあったため約2年前に手術を受けました。

 

ニュージーランドでの手術は初めてだったので心配しましたが、当の本人はあまり深刻には受け止めておらず、また手術に対する不安もそれほどなかったようです。

 

結果的に手術は成功し、術後の経過も問題ありませんでした。

 

その後、毎年定期検査を受けており、今回が術後2回目の検査になります。

 

アポの時間(3pm)にGPへ行くと、少し待たされた後に看護師から名前を呼ばれ処置室へ。

 

後で妻から聞いたのですが、看護師の私服でまた髪の色は紫だったとか。

 

日本の看護師のイメージとはかけ離れていますがこれは別に普通のことで、GPのお医者さんも白衣ではなく普段着です。

 

会話も知り合いと話すような雰囲気や言葉づかいですし、GPがかかりつけ医と呼ばれる理由がよくわかります。

 

検査自体は10分程度で終わり、妻が戻ってきました。

 

子宮頸がん検査の費用は国が負担してくれますので支払いはありません。

 

検査の結果は1週間くらい後にテキストメールで届くとのことで、仮に連絡が遅れても心配しないように言われたようです。

 

外国籍でも一般国民と同じ扱いをしてくれる国の制度はありがたいです。