住宅購入費の一部としてキウイセーバーを使う

 

キウイセーバーはニュージーランド版の確定拠出年金のようなものです。

 

専用口座に積立てながら長期間運用することでリタイア年齢(65歳)までにそれなりの金額を貯めることができます。

 

また政府や勤務先(※サラリーマンの場合)から一定額の補助が受けられるという特徴もあります。

 

キウイセーバーのお金はリタイア時以外にも住宅購入の際に引き出すことができ、今回はそのルールを利用しました。

 

ただし、このルールは初めてNZで住宅を購入する人が対象で、賃貸住宅の購入歴がある僕は該当しませんでした。

 

一方、妻にとってニュージーランドで購入する初めての家です。

 

購入する家は夫婦の共同名義にするため、妻のみキウイセーバーの引き下ろしが認められました。

 

キウイセーバーの積立歴はまだ浅く、お金はそれほどお金は貯まっていませんでした。

 

しかし、何十年先に引き出せるお金よりも今買う家の足しにした方が価値が高いと考え引き下ろすことを決めました。

 

実際、ニュージーランドの住宅は10年で2倍になると言われるほど右肩上がりに価値が上がり続けています。

 

ここ2年くらいは急激な金利上昇によって住宅価格は落ち着きましたが、最近になって再び少しずつ価格が上がり始めています。

 

家を買うときは住宅価格以外にもさまざまな費用が発生するので、たとえ少額だとしても手持ちの現金が増えるのはありがたいです。

 

キウイセーバーの引き下しはプロバイダーの申請書に記入し、ソリシター(事務弁護士)に手続きを依頼します(手続き費用は$300ほど)。

 

申請書の署名欄はソリシターの前で署名をする必要があるので、アポを取って申請書を持参します。

 

その後、ソリシターからキウイセーバーのプロバイダーへ申請書と必要書類が送付されます。

 

さらに数日後、ソリシターのトラストアカウントへお金を振り込んだとプロバイダーから連絡がありました。

 

キウイセーバーの引出金は購入した家の決済日にトラストアカウントから売主のソリシターの口座へ振り込まれる支払金の一部となります。

 

なお、住宅購入目的でキウイセーバーのお金を引き下ろす場合、最低$1000は口座に残す必要があります。

 

また、引き下した後に再びキウイセーバーの積立運用を始めることが可能です。

 

手続きはそれほど難しくなく、引き下ろしにもあまり時間はかかりませんでした。

 

リタイアまで利用することがないと思って積み立てていたキウイセーバー。

 

少し早めにそのありがたみを実感しました。